基本的に以下の2点を大事にしたい
と思っております。
☆主体的選択のお手伝い
「からだやこころの病」にどう向き合うかは、
自分自身の選択です。
自分に合った治療家、自分の納得いく治療法、
そして自分の望む生活スタイルを、
当事者が主体的に”選択”をしていくことが、
回復への第一歩だと考えています。
主役はあくまで患者さん。
治療家のスタンスは、
出産における「助産師」、
舞台における「黒子」、
最近の言葉では「ファシリテーター」
のようなものであると考えています。
☆「つながり」を取り戻すお手伝い
ざっくりと申し上げると・・
「健やかさ(健康)」のポイントは
「つながり」
だと当院は考えております。
病んだり、バランスを崩している状態は、
つながりを一時的に見失っている状態・・。
ただし症状や現象を必ずしも「悪いもの」
とは考えていません。
症状や現象は、
「本来のつながり」を取り戻そうとする揺り戻し、
お知らせしてくれる信号のようなもの、
身体で言えば自然治癒力の発動と考えています。
では「つながり」とはどういうものを指すのでしょうか。
身体とこころ
身体の中の陰と陽
自分と他人(家族・家系含む)
自分と地域、国、自然
東洋的なものと西洋的なもの
見えるものと見えないもの(見えないけど大切なもの)
都市と農村(国内都市と農村、先進国と第3世界の農村)
故きと新しき
戦前の日本と戦後の日本
(日本人としての良さ、強さ←イデオロギー的なもの
ではありません)
などなど・・・
まだまだいろいろな切り口があろうかと思います。
中には、読むといまひとつ「???」で実感のない
項目もあろうかと思われます。
ひとつひとつの詳述は別の機会にゆずりますが、
上記のことは単なる概念ではなく、今を生きている
私達ひとりひとりの「健やかさ」に実はとても
大きく影響しているのです。
いくつかだけ具体例をあげると・・
●頭がぼぉーっとして首肩こりがひどく、
冷たいものを 口にしたくなるが、
足先は冷えて、睡眠は思うように
取れない
(上半身と下半身のつながり、バランス)
●職場に苦手な人がいて、毎朝通勤の時間帯
になるとおなかの調子が悪くなる、
心療内科的症状(こころと身体のつながり)
●日々食べている豚肉と地球環境破壊の関係
先進国で豚肉を食べる
→豚は第3世界農村のトウモロコシを食べる
→トウモロコシ畑をつくる為森林を伐採
そしてそのことに先進国の人々は実感や自覚がない。
非常に大きな話しも入ってきてしまいましたが、
一言で「つながり」と言っても、個人レベルから
地球レベルのことまでありますが、われわれの想像
以上に実は密接につながり、関わり合っているのです。
当院は「からだ、こころの病」を持つ方々が、
本来持っている”強さ”を取り戻し、上記のような意味
での視野も含めてつながりを取り戻すことを大切にし、
お手伝いしていきたいと考えています。
以上ちょっと堅い話になってしまいましたが、
どうぞよろしくお願いいたします。